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立憲民主党臨時党大会後の会見で記者の質問に答える新代表の野田佳彦氏=2024年9月23日午後4時42分、東京都港区、恵原弘太郎撮影
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 立憲民主党の野田佳彦新代表は24日午前、新執行部の骨格人事をめぐり詰めの調整に入った。複数の関係者によると、野田氏は小川淳也前政調会長(53)の幹事長への起用のほか、中堅の重徳和彦衆院議員(53)の政調会長への抜擢(ばってき)、辻元清美代表代行(64)を続投させる案を検討している。同日午後に両院議員総会を開き、執行部の骨格人事の承認を得たい考え。

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 野田氏は長妻昭政調会長(64)の代表代行への処遇、笠浩史国会対策委員長代理(59)の国対委員長への昇格、大串博志選挙対策委員長(59)の続投も検討している。ただ、野田氏に近い議員の重用が目立っており、23日の代表選で野田氏と決選投票までもつれた枝野幸男元代表に近い議員から不満が出ている。このため、野田氏は午後の両院議員総会に向け、最終調整を進めている。

 小川氏は衆院香川1区選出の当選6回。民主党政権で総務大臣政務官を務めたほか、立憲の泉健太代表時代に政調会長に起用された。枝野氏らが所属する党内グループに属してきたが、今回の代表選で野田氏支持を表明。グループも脱会した。中堅・若手でつくる党内グループを率いてきた重徳氏は、いち早く野田氏への支援に回った。

 野田氏に近い議員たちの要職起用が目立つ人事に枝野氏側が反発を強めており、野田氏は旧立憲の結党時に枝野氏を支えた辻元氏や長妻氏を執行部で続投させることで理解を得たい考えだ。

 野田氏は23日の代表選の決選投票で232ポイントを獲得、枝野氏に180ポイントまで迫られた。新代表に選出された後、24日までに党執行部の骨格人事を固める意向を表明し、「今日からノーサイド。挙党体制で政権を取りに行こう」と訴えていた。(松井望美、大久保貴裕)

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